ピックアップレーサー


PROFILE

海野ゆかりは仲のいい従姉(いとこ)
広島支部の海野ゆかり選手(以下・ゆか姉ちゃん)は仲のいい従姉(いとこ)で、広島の本家に集まって頻繁に会っていました。僕はもう、物心ついた時から選手を目指していたんですが、ゆか姉ちゃんの影響は絶対にあるでしょうね。試験に合格したのは2回目。高校には入学したけど、すぐ退学して養成所に入りました。
95期では僕と峰竜太の成績が突き抜けていました。あとは岡村仁かな。その頃はデビューしてもやれる自信しかなく、何ならデビュー期からA1級になれるんじゃね?くらい、思ってました。体重は当時から55キロは軽く越えてました。試験の時に落として、それでもギリギリ54キロくらい。訓練中はもう60キロくらいでしたね。

白井英治さん、寺田祥さんは身近な目標
師匠は引退された新良一規さんでした。グループは他に長谷川巌さんや向井美鈴さんがいました。僕は山口市で新良さんは宇部市。山口支部のグループは下関寄り、徳山寄り、真ん中寄りって感じで分かれているので、そうなりましたね。山口支部の雰囲気は全国一だと思います。本当に仲がいい。たまにお盆とか正月とかに他のレース場に行くと、山口支部とは全然雰囲気が違いますからね。他県の選手もみんな山口支部には憧れているんじゃないかなあ。白井英治さんと寺田祥さんはずっと憧れていて目標にしている身近な存在ですね。
重量級なのにモーターを出すとよく言われますが、正直、そんなに出ていることはありません。どこかを犠牲にしないとダメなので。出足、伸び、乗りやすさ、ピット離れとかありますけど、乗りやすさなんて無くていいと思ってますし、ピット離れも遅れたら前付けに行けばいいや…くらいの感覚。伸びと出足さえあれば(着が)取れる。そういう割り切りですね。

減量をがんばって上のレースで結果を
若松のメモリアルでは体重が選手になる前にもなかった53キロまで落ちました。徳山オーシャンカップを目標に減量して、その結果としてそこまで落ちたんですが、さすがにやり過ぎというか人に迷惑をかけるレベルでしたね。今後は何キロまで落とす…という数字ではなく、ベストなレースができる体重になるような減量をしないといけません。
2024年の年頭に、この1年間は2025年のSGの出場権を取るためにがんばって、SGで活躍するって目標を立てました。全てがうまくいったわけではないけど、徳山のオーシャンカップ、津のダービーの権利は取れて、メモリアルにも選んでもらえました。
今後の目標はグレードレースで結果を出すこと。SGとかG1で優勝することですね。準優に乗るとか優出したいとかではダメ。記念でドリーム戦を走るような選手は、みんな最初から優勝することしか考えてませんから。周りに何と言われようと、最初から優勝を目指す。そんな気持ちです。よくがんばった…じゃダメ。結果を出さないといけません。